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「GyaOは利用時間シェア6割」は「不正確」とヤフーら抗議

» 2005年10月31日 20時18分 公開
[ITmedia]

 ネットレイティングスが発表した動画配信サイト利用動向調査の結果に対し、ヤフーとMSNが「不正確だ」などと抗議していたことが10月31日、分かった。

 調査結果はネットレイティングスが10月27日に公表した。それによると、USENの「GyaO」の月間利用時間は、他サイトの1人平均10分未満を上回る同30分超で、ユーザー数に平均利用時間を乗じた総利用時間では、主要配信サイト中で60%に迫るシェアを獲得しているとした。

 ネットレイティングスによると、調査はWebページ埋め込み型のストリーミング配信を対象とした。Windows Media Player(WMP)などを起動して視聴する分については視聴時間に含めていない。

 ヤフーは「動画配信をページ視聴のみで比較しているため、WMPによる視聴時間が含まれていない。正確な視聴時間を反映しておらず、公平ではない」などとしてネットレイティングスに抗議し、発表内容の訂正を求めている。

 ネットレイティングスは「ネット利用動向調査は従来からページをベースに調査してきた上、技術的な問題もあるため、今回はページ視聴分について集計した」と説明。「ページ視聴分について調べた今回の調査結果に問題はないが、誤解を与えかねない表現のため、ヤフーに改善を提案している」としている。

 ネットレイティングスは11月1日、調査結果を公表したニュースリリースについて「本文内容に一部誤解を招く表現が含まれておりました」として訂正し、図表を差し替えた。

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