WX310SAのNetFrontは、本体メモリやminiSDカードにあるHTMLファイルを開くことができます。つまり、読みたい文書をHTMLにしてWX310SAに入れておけば、いつでも読めるのです。WX310SAにはPDFやWord、Excelを閲覧できるドキュメントビューアも搭載されているので、それを使う手もありますが、すでにウェブ上にHTMLとしてあるページならそのままHTMLファイルとして扱ったほうが楽です。
そこで、メモリ上にあるローカルファイルを閲覧する機能を調べて、NetFrontのホームやブックマークにローカルファイルを設定する方法を試してみました。
まずは、ホームに設定してみます。PCでbm.htmlという自分がよく見るサイトをリンクしたHTMLファイルを作っておき、メールやUSBのマスストレージ機能などを使ってWX310SAに移しておきます。ここでは、bm.htmlというファイル名にしましたが、長すぎなければ何でもいいです。miniSDカード上でも設定できますが、miniSDを抜いてしまったときのことを考えると、できれば本体メモリのほうがいいでしょう。
このbm.htmlをデータフォルダから普通にメモリ内にあるHTMLファイルを開き、ホーム設定するとうまくホームに設定できません。やってみると「ファイルが開けません」と出てしまいます。オプションのページプロパティからbm.htmlのアドレスを確認したところ、「file:///PS:/$OTHER/bm.html」となっています。さきにホーム設定したものは「file:///PS:/PRIVATE/DATA_FOLDER/$OTHER/bm.html」になっており、ちょっと異なります。どうやらこれがホーム設定できない原因のようです。
ホーム設定のアドレス編集で、アドレスを確認したものにしてみたところ、きちんとホームとしてbm.htmlが表示されました。これで待受画面からWebボタン長押ですぐにリンク集が呼び出せるようになりました。なかなか便利ですよ。
多少HTMLの知識があれば、WebメールやPic@nicによる料金確認などをワンボタンで呼び出せるようなホームも作れます。また、自分のお気に入りのWeb上にあるリンク集などをPCで保存して、WX310SAのホームにしてもいいでしょう。ローカルファイルからローカルファイルへのリンクも相対パスで行けますし、画像やスタイルシートも利用できるので、便利なホームを作ってみてください。
ローカルファイルをブックマークに登録するには、普通にデータフォルダからHTMLファイルを開き、ブックマーク登録すれば、利用できます。ただし、これにも注意が必要で、この方法で登録されたブックマークをマイメニューに登録するとWX310SAがフリーズしますので、注意してください。
ただし、ローカルファイルをブックマークしたものをマイメニューに登録できないわけではありません。今度は先程のホームの場合と逆の作業を行います。ブックマークに登録したローカルファイルのアドレスに「PRIVATE/DATA_FOLDER」という部分を追加するのです。これでローカルファイルのブックマークをマイメニューから呼び出せました。しかし、「できた!」と喜んだのも束の間、こちらのアドレスだと肝心のブックマークから呼び出せなくなっていました。ひとまず、ブックマーク以外の機能もマイメニューには登録したいのでこの件は諦めています。なかなか難しいものですね……。
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