写真 ライブドアの堀江貴文代表取締役社長
写真 ライブドアの堀江貴文代表取締役社長
[画像のクリックで拡大表示]

 ライブドアの堀江貴文代表取締役社長は,11月7日に開催された「Skype Day in Japan」で講演。12月1日から本格サービスを開始する予定の無線LANアクセス・サービス「livedoor Wireless」とSkypeとの連携や,同サービスの今後の展開などについて述べた。

 まずSkypeとの連携について堀江社長は,「Skype for Pocket PC」をインストールしたWindows Mobile端末をlivedoor Wirelessエリア内で使用すれば,普通の携帯電話と同じように利用できると説明。そのうえで「3大キャリアが市場を支配する携帯電話の時代は終わる。キャリアが高い通信インフラを設置して高い料金をユーザーに支払わせている現状はおかしい」(堀江社長)と,livedoor WirelessとSkypeの連携などで携帯電話市場を変えていく意欲を見せた。

 また堀江社長は,livedoor Wirelessの全国展開に際して注目する技術として「iBurst」を挙げた。無線LANよりも電波の到達距離が長く,低コストでインフラを整備できるiBurstのメリットを示し,「いまだに離島などではダイヤル回線のところもある。iBurstを使えばこれらの地域にもブロードバンドを普及させることができる」(堀江社長)と,地方のデジタルデバイド解消に向けてライブドアが乗り出す用意があることを示唆した。

 livedoor Wirelessのアクセス・ポイントの工事状況については,スケジュールが遅れていることを素直に認めながらも,「2006年末までに1都8県に6万カ所のアクセス・ポイントを設置し,その後は全国主要都市に展開していく」(堀江社長)と,当初の計画通りに進める意向を示した。

(中村 良輝=日経コミュニケーション